三宅島のスタイル

スタイルが独特な三宅島の釣り。
伊豆半島の磯釣りから考えると一見オーバースペックなように見えるゴツいタックルですが、そこにはしっかりとした理由がありました。レコードクラスの魚が食ってくることももちろん一つですが、他にあまり類を見ない独特の地形等を考慮したものでした。

水深が浅い

三宅島は他の伊豆諸島と比べ、水深の浅い釣場が多いです。
もちろん深い釣場もありますが、平均すると地磯で2m〜5m、三本岳でも7m〜10mくらいしかありません。浅い場所は根の荒い事が多いので、強めのタックルで強引に取り込んだほうがバラシが減少します。

魚を抜き上げるため

なぜ魚を抜き上げるのか?それにはさらに3つの理由があります。

1)足場が高い

三宅島の釣場は地磯も三本岳も足場の高いポイントがいくつかあります。
場所によっては10m以上のポイントもありますが、メジナ狙いで入るポイントは7mのタモが届くまでのところです。しかし7mのタモを持っていても一人で扱うことはなかなか困難です。なのでそこそこの魚なら抜きあげてしまったほうが効率的なのです。

2)時間短縮

魚種を問わず次から次に魚がヒットしてくる時は、足場の高さは関係なく抜きあげましょう。タモ入れをする時間を省くことができれば手返しがアップ→時合を逃さない→大型メジナとの遭遇率アップ!といいリズムにつなげることができるようになります。

3)安全面

冬から春にかけて特に三本岳では磯場にノリが付きます。滑りやすく非常に危険です。また海が荒れている時はなかなか前に出られないこともあります。「動きづらい・前に出られない」このような時も魚を抜き上げた方が安全且つ手早く魚を取り込むことができます。

こういった理由から魚を抜き上げる事が多々有ります。
「じゃあどれくらいの魚まで抜きあげるの?」
魚種問わず平均1〜1.5kg、最大2kgクラスまで抜きあげる心構えでいましょう!

デカイ魚を獲るため!

最大の理由はこれに尽きます!思い浮かべてみてください、あなたの周りにもいませんか?普段から他の人よりもデカイ魚を釣ってくる人が!
そんな方は決まってオーバースペックとも思えるタックルを使っていませんか?強いタックルを使っているからこそ成せる技なのです。
大型メジナが誰にヒットするかは運です。
その運よくヒットした大型メジナに屈することなくねじ伏せるには強靭なタックルは不可欠です。アベレージサイズも大きければ、不意に食ってくる大型も記録級のサイズというのは豊かな離島ならでは。後悔しない為にも万全のタックルで挑みましょう。